サモ・ハン・キンポーになれなくて

ホヤを捌いたり料理したり本を読むブログどすえ

タイニーストーリーズは美しく、そして残酷。

山田詠美
最近になって再びアホのように読み始めたのは山田詠美作品。

恋愛物と言えば山田詠美と言っても過言ではない。
最も私も山田詠美作品とエロゲーくらいしか恋愛物は読んだ事などないが。

高校時代は山田詠美の小説をとにかく読み、勝手に「青春ってええなぁ・・・」って浸っていたのも今では懐かしい話だ。
この人はとにかく恋を書くのが上手い。童貞達や恋にあまり興味がない人達には読んでもらいたい。
再び私が山田詠美作品を読み始めたきっかけはタイトルにある通り『タイニーストーリーズ』

21作品が収録された短篇集である。
世の中には色々な物が形成されており、視点を変えてみると色々な物が見えてくる。
電信柱がさくら草の恋を描いた話だったり、大学の講師の彼女からマリファナを教わったり、セックスしたり不倫したり、ギャグがあり、セックスしたりと1つ20数頁と少ないはずなのに、それを感じさせない濃厚な話は、それは個性的でセッックス描写も素晴らしい。

タイニーストーリーズを読了した後にすぐに感想記事を書いてはみたが、恐らく半年、いや三ヶ月後には話の内容は忘れていると思う。
あめ玉のように様々なテーマで散りばめられた短篇集は確かに面白いが、山田詠美特有の世界観は少し哲学的で……正直よう分からん。